瞳は心の入力装置5

瞳に応える心の活力?!

眼がどのように情報を収集するかという機能や動きについては、こ
こには書ききれないので、参考文献に記した本などを通して仕入れ
ていただければと思う。ことに参考文献の巻末には、貴重な資料が
列挙されている。これらに触れれば、不思議で巧妙な眼と脳の働き
についてをより深く理解できるはずである。いい本だ!!(^-^)/

また眼に関する一般的な基礎知識や眼のトラブルに対する理解や対
処についても、その方面ですぐれていると思われるサイトを紹介し
ておくので、そちらもぜひ参考にしていただきたい。

眼は、きわめて複雑で不思議な機能をもち、その働きを通して脳と
結びついている。しかもそれは、脳が外界を認識するために外部に
露出させたきわめて重要な情報収集器官である。

外部情報を担った光という媒体を瞳から取り込み、これを脳に送る
前線基地として眼は過酷に働いている。私たちは、この入力装置か
ら送られてくる情報を、どれだけ無駄にすることなく、美しいもの
を美意識に結びつけ、人とのコミュニケーション、文学や映画など
との出会いを思考に結びつける作業を行うことができるだろうか。

そうした真摯な眼の活用によって心を豊かにしていく活力をもつこ
とこそが、入力装置である瞳の不思議ですぐれた働きに応えていく
ことになるのではないだろうか。

[データ]
｢眼はなにを見ているか―視覚系の情報処理｣(池田光男／平凡社)
目の事典 http://www.ocular.net/jiten/