静寂への希求

静寂への希求
2004/02/27

なぁ～んて、ちょっとかっこつけたタイトルで(^^ゞ気がついてみ
たら、σ(^^ )にしてはけっこう恥ずかしいタイトルの後記を、長い
こと倉庫に格納もしないで表紙にぶら下げたまんまでした(^^ゞ

今回のタイトルのいわれは、実はヘッドホンのことです。昨日買っ
たビッグ・コミックの巻末表４広告にBOSEのノイズキャンセリング
ヘッドホンなるものが出ていましてね。非常にそそられました(^^;
これは、雑音に対してそれと反対周波数の音を発生させることで雑
音を消してしまおうという原理でできたヘッドフォンです。

本来、人間の聴覚は、多数の音の中から特定の音を聞き分けること
ができる｢カクテルパーティー効果｣という機能をもっています。こ
れはパーティの喧噪の中で会話中の人の声を選んで間違いなく聞き
分けることを自然に行えることから名づけられたものです。

しかし、カクテルパーティ効果はいわば｢聞こえないフリ｣です(^^;
雑音は耳から確実に入ってきます。ただ脳が、それを意識しないよ
うにコントロールしてるだけだといえるでしょう。

これはやっぱ疲れの元になります。事実、最近の研究では、飛行機
のエンジン音をフライト中に長時間、聞き続けていることも、時差
ぼけの一要因になっているのではないかといわれています。

エンジン音、クーラーやエアクリーナなどの持続した振動音は、そ
の機械を止めた瞬間に訪れる静寂に、今まで、どれだけ騒音に曝さ
れていたかを実感させるものですが、これが、ノイズキャンセリン
グヘッドホンで、みごとにカットできるのだそうです。まさに静寂
への希求を満足させてくれるツールだといえるでしょう。

原理的には、大変よく分かります。以前どこかい書いた記憶がある
のですが、ビルのピロティにおいて、騒音を検知してすぐさまそれ
と反対周波数の音を流すことにより、ピロティの静寂を確保すると
いう試みがありました。実験は大成功だったようです。これをマス
キング効果といいます。似たような話をサイトに書いてました(^^;

これと同じことを、ヘッドホンが耳元でやってくれるというのです
から、技術は進歩したものです。その効果については、このサイト
に記されています。ただここで紹介されている機種は一世代前のも
ののようで、携帯性の悪さが指摘されていました。

ところがこちらのサイトで紹介されている機種では、その形態性の
悪さが解消されて非常にコンパクトな製品になっているというでは
ありませんか。その製品こそ、雑誌広告で見たものでした。しかも
このヘッドホン、単体でノイズカットに利用するほかに、音楽を聴
く普通のヘッドホンとしても使うことが可能です

電車の中で、ＣＤプレーヤーなどを使ってクラシックを聞くことは
ほとんど不可能でした。ピアニッシモな音は騒音にかき消されて聞
こえず、さりとて音量を上げれば、フォルテシモの音で耳が割れそ
うになってしまいます(^o^)

ところが、このヘッドホンを使うと、音量を絞っても、電車の中や
フライト中の轟音が、みごとにノイズカットされて、ある程度の静
寂が保たれ、静かに音楽を楽しむことが出来るというのです。これ
はすごいことですよねぇ～(^-^)

利用方法は、BOSE社のサイトにいろいろと書いてありました。安眠
のための活用、読書への集中など、まぁだいたい思いつく活用法で
すが、しかし、その利用効果は非常に高いのだと思います。

久しぶりに｢物欲｣が湧いてきました(^o^) ただ、高いのですよ。な
んと定価が39800円。消費税を入れると4万円を越します。ちょっと
気軽に買ってみようという値段ではなくて(^^;

しかもBOSE社の直販でしか買えないので、秋葉原で安く買おうなど
というたくらみは、成立しないのです(^o^) その点もちょっと残念
なのですが、しかし、これはそのうちきっと買ってしまいそうな気
がします。少し、呑み代、控えようかなぁ～(^^ゞ＼(^^ )