不在を撮る

不在を撮る
2003/01/08

新年初の編集後記になります。あけおめ、ことよろ(^o☆)＼baki!!

今年も年賀状がいっぱいきました。その中に友人のカメラマンからの
ものがありまして、ご自分の写真でサイトを作られたというご報告が
ありました。急いで見に行きました(^-^)

いいんです、この写真が。とどが勝手にこの方の一連の写真に名前を
つけるとすれば｢不在を撮る｣ということになりましょうか。そんなこ
とをお話する前に、ぜひ以下のサイトを訪れてみてください!!

｢写真神村光洋｣ http://hw001.gate01.com/photo-kamimura/

いかがでしたか。力のある写真ですし、なにか不思議な風景の写真だ
と思われませんでしたか。ことに第23回伊奈信男賞を受賞した｢ZOO｣
という写真は、不在の風景なのにそこに動物の存在のリアリティをむ
しろ不在だからこそ感じさせる力があると感じます。

そして、不在であるからこそ感じさせるそのリアリティは、単なる動
物園の実写写真では表せない、見るものの心象風景における動物の意
味やさまざまな意味を投影してくる、そういう作品だと思います。

他の写真を見ても、家の不在であったり、人の不在であったり、街の
風景がみごとに切り取られています。これは写真を撮るということが
ひとつの作品表現であり、しいていえばそれは、思想の雄弁な語り口
であると思わざるを得ません。こういう写真、好きですねぇ(^-^)

実は、神村氏のサイトについては賀状にＵＲＬが記してあったのです
が、これを打ち込むのが面倒で(^o☆)＼kon!! ｢神村光洋､写真｣で検
索してみました。すると神村氏のサイトとリンクしたページがヒット
しました。その紹介文にいわく｢ストイックでかっこいい写真｣と。

リンクページへたどり着いてしまいましたのでHomeへ移動してみまし
た。ところがその方の写真も実は非常に面白いテーマに貫かれている
ものでした。写真にも人は写っていません。街のイルミネーションだ
けが、人の不在の風景として切り取られています。ごたくはいいとし
て(^^ゞまあ以下のサイトをご覧下さい!!

｢SATO Shintaro PHOTO GALLERY｣ http://shinsato.cool.ne.jp/

神村氏もSATO氏もニコンサロン等で作品展を開催されています。今年
の作品展がいつになるのかはまだ分かりませんが、上記のサイトを見
ていれば、ご案内があると思います。そんな折には、またこの編集後
記でご紹介させていただこうと思います。皆さんもぜひ、サイトでは
なく実物の写真でその力量を堪能してみてください(^-^)/