博多山笠の思い出

博多山笠の思い出
2001/06/25

昨日、昼飯を喰いながらテレビを見ていたら、いわゆる食い物旅番
組で｢博多｣をやっていました。どうせ各店にたかるように食い荒ら
してくる番組のひとつでしょう。テレビはそういうの多いし(^^;

そんなこたぁは実はどうでもいいんです(^^;・その番組を見ていて
久しぶりに博多を懐かしく思い出しました。博多の街には、江戸生
まれのくせになんだか郷愁があるんです。なぜかと考えました。

博多というのは、1200年以上続く町人の街なんですね。江戸っ子が
意気がったって､たかだか400年。どうやったって勝ち目はありませ
んやね(^o^)＼(^^ ) 町人街の大先輩、先達なんです。

生粋の博多っ子と交わると、そそっかしくて、人情にもろくて、気
っ風がよくて････。江戸っ子とよく似ています。というよりあちら
の方がそういう気質を先に作り上げた先輩なんですよね(^^ゞ

そんな街の祭りが｢博多山笠｣です。地元の方は｢やまかさ｣と濁らず
に発音します。この祭りを初めて見たのは10年以上前でした。出張
で出かけた福岡空港で、その翌朝が山笠のクライマックス｢追山｣の
日だと知ったのでした。｢こりゃ見ずばなるまい!!｣(^o^)

それまで、何度も博多には出かけていながら、追山のチャンスには
恵まれませんでした。千載一遇とばかりに博多の友人を突然呼び出
し、むりやり宿をせがみました。しかしあるわけがありません(^^;
そのとき頼んだ宿は、なんと４人分だったのです＼(^^ )

しかし彼は、懸命にツテを伝ってなんと県会議員宿舎にあるビジタ
ー用の部屋を確保。えらい!!・管理人のおばさんに｢山笠は､朝まで
呑んで楽しんでくるもんだよ。12時には閉めちゃうから帰って来る
んじゃないよ｣と激励(^^ゞされ、夜の街へ飛び出しました。

街の熱気は、すさまじいばかりでした。酒を呑み、その酒を冷まし
つつ街を歩き回り、午前４時59分の追山スタートに合わせて櫛田神
社前に出かけました。すし詰め状態の人の波の中で見た、ドンと腹
に響く太鼓の音とともにスタートする｢山｣の勇姿。そして｢うぉ～｣
っと地鳴りのように響く男たちの雄叫び!!

背筋がゾクッとして鳥肌が立ちましたね。その後、友人にナビゲー
トされて、山の走るところへ先回りしつつ山の勇姿を眸に納め、ゴ
ール地点へと急ぎました。山を舁きながら５キロを走破してき男た
ちのなんと晴れやかなこと!!(^-^) しびれました(^^;

山笠って、実は５キロほどの距離を１トン以上もある山を舁(か)い
て走るタイムレースなんです。もう見ているだけで大興奮でした。
そしてそれから４年ほど、毎年、山笠を見るためだけに博多へ行き
ました。いつもいつも、そりゃぁ楽しみでした(^-^)

自分であの山を舁けたらと思わなかった訳ではありません。しかし
江戸の祭りが、いわゆる｢担ぎ屋｣と呼ばれる外部の祭り好きに半ば
乗っ取られたようなかっこになって、江戸っ子として寂しい気分を
味わったとどには、よそ様の神聖な祭りに出させて欲しいとは、口
が裂けてもいえることではありませんでした。

しかし通い始めた５年目。中洲で店をやっているマスターが、そん
なに好きなら町内会に話を通して出させてやるよと、口をきいて下
さったのです。以来、４回ほど山へ出させていただきました。今は
マスターの事情で口ききができないため出ることはかないませんが
とど用の｢締め込み｣も｢水法被｣も、博多のある友人の家に保管して
いただいています。ありがたいことです(ｰ人ｰ)

そんな山笠の長い祭りがもうすぐ始まります。７月１日から半月の
間、博多の街は｢山笠｣一色になります。今年ももうすぐそんな季節
です。山笠が始まり、終わると、博多は本格的な夏になります。

ううむ、書き足らん!!(^o^) 明日へ続くかも＼(^^ )