タクシーを止めたら

タクシーを止めたら
2001/10/08

数日前のことです。夜、渋谷でタクシーを止めました。暗かったの
でタクシーランプと赤い空車マークだけを確認して手を挙げたので
すが、どうも近寄ってくるほどタクシーランプの位置が記憶の位置
よりえらく高いところに｢登っていく｣感じがします(^o^)

目の前に止まったのは、ワンボックスタイプの車でした。車種はな
んていうんでしょうか、車音痴のとどには不明ですが、所謂セダン
タイプのタクシーじゃないんです。止めちゃ行けないタクシーを止
めてしまったのではないかと一瞬びびりました＼(^^ )ｳｿﾂｹ!!(^^;

そのタクシーは｢ユニバーサルデザインタクシー｣でした。ワゴンタ
クシーと同じように見えるのですが、所謂ワゴンタクシーとは異な
ってセダンタイプの中型車と同じ扱い、同じ料金体系で、車種とい
うか、車の形だけがワンボックスタイプなんです。

ワゴンタクシーと異なり、７人まで乗れてタクシー料金は変わりま
せん。しかもスライドドアで乗りやすいんです。中は車椅子もその
まま乗れるように改造されていました。

ユニバーサルデザインというのは、一般に身体機能に障害を持って
いる人にも持っていない人にも､同様に使いやすいデザインを指し､
企業ではさまざまな商品開発のひとつの売りとして取り組まれてい
るものです。お札の隅の手で触れらるマーク、シャンプーとリンス
を頭を洗いながら目をつぶっても見分けられる突起マーク等々、さ
まざまなユニバーサルデザイン商品が世に出ています。

しかしタクシーにユニバーサルデザインというのはナイスアイデア
だと思いましたね。車椅子の人も楽に使え、かつそうでない人も目
的に応じて従来タクシーよりさまざまな使い方が可能!!(^-^)/

って、別に宣伝を頼まれたわけでもないんですが(^o^) ユニバーサ
ルデザインの可能性を信じるものの一人として、タクシーという乗
り物にその思想が活かされていることがうれしかったのです(^-^)

今、美大などのデザイン科では、学生達が卒業制作に競ってユニバ
ーサルデザインの作品に取り組む姿があるといわれます。彼らに言
わせると｢デザイナーとして挑戦し甲斐のある課題｣なのだとか(^^)

さて､物書きのユニバーサルデザインって何なんでしょうか?! 分か
りやすい文章だけじゃないことは確かでしょう。果たしてそれは求
め得べきものなのかどうかも知りません。しかし、可能であるなら
そういうものの在り方を求めてみたいと思わせる、ユニバーサルデ
ザインタクシーとの出会いでした(^-^)

ちなみに、ユニバーサルデザインタクシーは現在都内で50台ほど走
っているといいます。とすると、とどは４万分の50という確率でこ
の車に乗ったことになります。宝くじ買おうかﾅｧ～(^^;＼(^^ )