芋焼酎秘話

芋焼酎秘話
2001/07/09

昨日、こちらでご紹介した焼酎を送って下さった友人からメールが
きました。昨日の編集後記を読んで下さったんですって(^-^) 喜ん
でいただけてよかった(^-^) 実は昨日、あの記事をアップした後に
ダウンしてしまい、お礼メールの方が後だったんです＼(^^ )

友人のメールに面白い話がありましたのでご紹介しましょう。承諾
抜きですけど私信じゃない部分だからいいでしょう＼(^^ )ｺﾚ!!

昨日ご紹介した｢山小舎の蔵・萬膳庵｣と｢萬膳｣は、一度｢絶滅｣した
焼酎なのだとか。それを蔵元の社長と杜氏がなんとか復元したのだ
そうです。で、この復元劇には、いろいろ泣ける裏話があるのだと
か(^^; 一度ゆっくりと、そんな話を聞いてみたいですねぇ。

霧島山中の蔵で、昔ながらの木樽仕込みをしながら大変な手間をか
けて少量だけ作っている焼酎のようです。しかも黄麹で造る芋焼酎
は、数ある芋焼酎の中で、なんと｢萬膳庵｣だけなんだとか。もう他
に黄麹で仕込む芋焼酎を作れる杜氏さんがいないようです。

この芋焼酎の噂を聞きつけて、東京にある老舗名門ホテルの総料理
長が国分の蔵元までやってきて、｢是非仕入れさせてくれ!!｣と依頼
したのだそうです。でも社長と杜氏は断ったのだとか。二人で造っ
ているため、ホテルに定期的に卸すほどの量ができないといって。

だいたい、鹿児島のほとんどの焼酎蔵元で造られる酒の量は、その
村落一帯で消費される量ぐらいしか造りません。村落に一軒ずつの
蔵元があって、地元の人たちは、皆そこでできる焼酎を楽しみにし
ているものなのです。だからちょっと都会でヒットすると、ほとん
ど全部が｢幻の焼酎｣になってしまいます(^o^)

だって、都会で売れたからといってそのための量産をだいたいの蔵
元はやらんのですよ。幻になるわけです(^o^)＼(^^ ) 設備投資を
して大量に作り始めても、だいたいからして都会もんは浮気性です
からねぇ(^o^) 量産が続く保証がないじゃないですか!!・おそらく
お二人は、認めてくれる人には卸したし、しかし量産はできないし
ということで悩まれたでしょう。これもまた、泣かせる話です。

で、幻の焼酎になったいくつかのものは高い値で取り引きされてい
ますね。値段を聞くと｢アホか!!｣と開いた口がふさがりません。誰
がどこで儲けているかしりませんが、悲しい話です。でも蔵元と焼
酎そのものには罪がありませんからねぇ～。

ただ時折、店によっては、ちゃんと鹿児島値段で出している店があ
るのですよ。きちんと蔵元から定価で仕入れて、しかも変なプレミ
アをつけずに呑ませてくれるなんざ、うれしいじゃありませんか。

社長と杜氏のお話を友人から教えてもらってみると、ふだん自宅で
は呑まないとども、一升瓶の封を切ってみたくなります。まずは黄
麹仕込みの｢萬膳庵｣を開いてみることにしましょうか(^^ゞ

近日中にとど宅へ押し掛けるとこの焼酎が呑めますよ(^^;＼(^^ )